環境ホルモン

生体に作用する環境ホルモン

元来、人は体内の内分泌腺においてホルモンと呼ばれる生理活性物質を生成し、それが体の各器官において機能する事により私達は人間生活を営んでいます。そのホルモンの数は70種類以上もあると言われています。

1998年に環境庁(当時)により発表され一躍注目された「環境ホルモン」。
環境ホルモンとは、正しくは「内分泌撹乱化学物質」と呼ばれ、自然界にも存在しますが多くは化学物質の中に含まれます。

環境ホルモンは人間の生成するホルモンに非常に似ている為、生体内に取り込まれるとそれが本当のホルモンの様に作用し、本物のホルモンの働きを阻害したり邪魔をして体の成長や生殖・行動に関する働きまでも撹乱させてしまいます。

その為現れる症状は様々で、知能低下や注意力の欠如、鬱やストレスの過剰反応、拒食症に不安症やアレルギーと生体に多大な影響をおよぼします。ここで重要なのは、体外の類似ホルモンに非常に影響を受け易い、性ホルモンの異常に伴う精子への影響です。

環境ホルモンが精子に与える影響

世界規模において、50年前は精子1mlあたりおおよそ1億個であった精子の数が、現在4〜5千万個にまで減少したと報告されています。

この現象に強く起因すると言われているのが環境ホルモンです。環境ホルモンは体内において抗テストステロン作用を引き起こし男性の生殖機能や性衝動を引き起こすテストステロン作用を抑えます。これがEDや精子を作る造精機能などに障害をもたらすと共に、体内において活性酸素を増やし、精子の主成分であるたんぱく質や卵子との結合に必要な酵素にも多大なダメージを与え、精子の質を下げてしまう恐れがあります。更に環境ホルモンには多くの発がん性物質が含まれています。

さて、これらの悪影響を及ぼす環境ホルモンが身の回りの化学物質に含まれている事は先にも述べましたが、一体どんな物に含まれているのでしょうか。

生活に密着する環境ホルモン

私達の生活の周りにはあらゆる製品が溢れています。それらのほとんどには化学物質が使われ、塗料や殺虫剤、毎日食べる食料品にも野菜の農薬、加工される際に使われる保存料や添加物として含まれています。食べ物を温める時に使われる塩ビ系のラップ製品には加熱時に非常に毒素の強いダイオキシンを発生する物も含まれています。それを私達は知らずのうちに摂取して影響を被っている場合が非常に多いのです。

ストレスや忙しい生活にとらわれ、添加物が沢山含まれるジャンクフードやインスタントフードばかり食べていると、環境ホルモンが体内に蓄積され、精子の質の低下や数の減少を促し不妊への悪循環に陥ります。まずは体内に環境ホルモンを取り入れない事が重要です。

ですが、おおよそ1500種類とも言われる環境ホルモンを私たちの体から完全シャットアウトするのは非常に困難です。環境ホルモンを極力避けると同時に、取り入れた環境ホルモンを積極的に体外へと排出する必要があります。

その為にも、体の有毒物質を解毒してくれるビタミン・ミネラル、そして環境ホルモンの排出機能に優れた食物繊維・穀物・豆類・お茶などを普段から効果的に取り入れる事を心がけましょう。

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