ストレス
過度のストレスはEDや精子数減少につながる可能性が
男性の性機能をコントロールしている男性ホルモン「テストステロン」は、ストレスの影響によって、その分泌量が低下してしまうことで知られます。テストステロン値が低下すると、精力減退や勃起不全(ED)を招くことがあるほか、男性の精子数を減少させたり、精子の運動率を低下させたりして、不妊につながる場合もあります。
そもそも妊娠という現象は、非常に奇跡的な出来事です。通常、女性の膣内に射精された精液の中には億単位もの精子が含まれていますが、膣内は強力な酸性で保たれているため、酸性に弱い精子は大部分が死滅してしまいます。そんな厳しい環境を生き抜き、受精場所まで辿り着けるのは、わずか100万分の1の精子だけ…。さらにはそこから、激しい生存競争を勝ち抜き、卵子を覆う固い膜を突き破って卵子の中に入り込めるのは、機能的にも形態的にも優れた、たった1匹の精子だけです。したがって、ストレスのような不調によって、ほんの少し精子数が少ない・精子の元気がないことが、不妊の原因になっていることも考えられます。
不妊治療の成績に影響することも
男性の性機能をコントロールしている男性ホルモン「テストステロン」は、ストレスの影響によって、その分泌量が低下してしまうことで知られます。テストステロン値が低下すると、精力減退や勃起不全(ED)を招くことがあるほか、男性の精子数を減少させたり、精子の運動率を低下させたりして、不妊につながる場合もあります。
また、生殖医学専門誌「Fertility and Sterility」には、男性のストレスが不妊治療の成績に少なからず関係しているという研究データも掲載されています。男性のストレスがより大きいご夫婦はそうでないご夫婦に比べて、妊娠に要する期間が長かったそうです。ストレスは目には見えず、形もない、非常に感覚的なものですが、蓄積することによって、体が本来もっている生殖能力に何らかの影響を与える可能性があると言えるでしょう。 多くの専門家は、男性不妊だけではなく、すべての不妊症の原因にストレスが関与していると指摘しています。ストレス社会と言われる今、ストレスを無くすことはできませんが、上手にかわしたり、発散させることが不妊の解消につながるかもしれません。
