高熱
高熱によって男性不妊はもたらされるの?
「高熱と男性不妊は本当に関係あるのですか?」という質問を耳にしたり、インターネットの掲示板などで目にすることがよくあります。実際、当サイトにも多数そういった質問はおくられてきます。
精子を形成している精巣(睾丸)は、その温度が摂氏1℃だけ上昇しても、正常に機能しなくなることがあると言われるほど、熱に弱い器官として知られています。一般に、精巣がその機能を維持するためには、体温より2〜3℃低い温度環境が最適であり、精巣を包んでいる陰嚢が体の外側にぶら下がるようについているのも、“精巣を体から遠ざけて涼しい環境を保つ”という重要な意味があります。したがって、高熱が続いた場合に、造精機能に影響が及んで、精子の数が少なくなったり、運動率が悪化したりして、不妊につながってしまうこともありますが、実際の頻度としてはそれほど多いものではありません。風邪などによる一時的な発熱であれば、ほとんど影響はないと言われています。ただ、高熱を伴うさまざまな病気の中でも「おたふく風邪」は、場合によっては、造精機能の障害を招くことがあるので注意が必要です。
病名とは裏腹にこわいおたふく風邪
思春期以降におたふく風邪にかかると、睾丸炎(精巣炎)を引き起こすことがあります。睾丸炎にかかると、睾丸が大きく腫れて激しく痛み出し、発熱・発赤・悪心・下腹部痛などの症状があらわれます。そのうち、ごく少ない確率ではありますが両方の睾丸の萎縮が起こり、造精機能の低下を招きます。
ただ、おたふく風邪に伴う睾丸炎は、高熱ではなく、おたふく風邪のウイルス(ムンプスウイルス)が精巣内に侵入することにより発症するという説もあり、現在のところ、その原因は明確にされていません。
高熱やおたふく風邪にかかったからといって、必ずしも不妊に結びつくわけではありませんが正しい判断をするには病院での医師の検査をおすすめします。
