生殖補助医療
卵子や精子などを体外に取り出して、妊娠への行程を一部助ける医療の総称を生殖補助医療(ART)と言います。
新生児の65人に1人が体外受精児だと言われる今、生殖補助医療は一般的なものになりつつあります。しかし、非常に高度な技術を必要とする上、身体的・精神的負担も伴う難易度の高い医療です。さらには、健康保険が適用されないため、経済的負担も伴います。話題になっている輝かしい治療結果だけではなく、慎重に考えなければならない点もたくさんあるのです。
体外受精とは
夫の精子と、女性の卵巣から取り出した卵子を試験管の中で培養し、受精させた後、その受精卵を子宮内部に戻す方法です。「体外受精胚移植」と呼びます。
体外受精の基礎知識
- 妊娠率…1回あたり約15〜20%
- 出産率…1回あたり約10〜15%
- 料 金…約20〜45万円
- 治療に必要な精子数…精液1mlあたり精子数500万匹以上
顕微授精とは
顕微鏡下で1匹の精子を卵子内に注入し受精させた後、その受精卵を子宮内部に戻す方法です。「イクシー法」と呼ばれます。
また、射精液中に精子が確認できない場合でも、精巣上体から精子を採取する「精巣上体精子採取法(MESA・PESA)」、精巣内の精子を採取する「精巣内精子採取法(TESE)」により、顕微授精が可能です。
顕微授精の基礎知識
- 妊娠率…1回あたり約20〜25%
- 出産率…1回あたり約15〜20%
- 料 金…約25〜50万円
- 治療に必要な精子数…1匹以上
人工授精とは
人工授精は一般不妊治療に分類されます。採取した精液を、女性の子宮内に直接送り込む方法です。配偶者間の人工授精を「AIH」、非配偶者間の人工授精を「AID」と呼んでいます。
人工授精の基礎知識
- 妊娠率…1回あたり約5〜15%
- 料 金…約5,000〜20,000円
- 治療に必要な精子数…精液1mlあたり精子数1,000万匹以上
